神社の正しい参拝方法を解説

日本人にとって神社はなじみ深い場所であり、毎年多くの方が初詣やお祭りに訪れています。
参拝では、およそ9割の人が何らかの願掛けを行っています。[注1]
神様にお祈りをするのなら、やはり正しい方法で参拝したいものです。そこで今回は、神社の正しい参拝方法について、わかりやすくまとめました。
[注1]ネットリサーチ ディムスドライブ:「お寺・神社」に関するアンケート
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2018/180726/

神社の正しい参拝方法

神社では、「二拝二拍手一拝」で参拝するのが基本的なマナーです。
ただ、御本尊に参拝する前にも、気を付けるべきポイントがいくつかあります。
ここでは神社に訪れてから参拝を済ませるまでの、基本的なお参りのマナーと方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1. 鳥居の前で挨拶をする

神社の入口に建てられている鳥居は、神社の内と外を分ける門であり、一歩中に入ればそこは神様がお鎮まりになる御神域です。そのまま鳥居を素通りするのは、挨拶なしで他人の家にずかずかと入り込むようなもので、とても失礼な行為にあたります。
まずは鳥居をくぐる前に一拝し、神様に挨拶をしておきましょう。
神社によっては複数の鳥居を構えているところもありますが、一つひとつをくぐる前に丁寧にお辞儀をするのがマナーです。
なお、お辞儀は道の中央を避けた場所で行うようにしましょう。

2. 中央を避けて参道を歩く

鳥居から境内まで続く道を「参道」といいます。
参拝者は参道を通って境内へと進みますが、参道の中央にあたる「正中」は神様が通る道とされています。
正中を歩くと神様の歩みを妨げてしまうことになりますので、鳥居の前でお辞儀をする場合と同じく、参道を歩くときは中央を避けるのが正しいマナーです。

ただ、初詣のときなど、混雑しているときは正中を避けきれない場合もあります。そういう場合は無理に端を通ろうとせず、人の流れに沿って動いてかまいません。
なお、神社によっては参道に玉砂利が敷かれていますが、その上を通ると体を清めることができますので、足元に注意しながら歩きましょう。

3. 手水を使う

御本尊に参拝する前に、手水舎で手と口を清めます。
まず右手でひしゃくを取り、水盤の水を汲み上げたら、左手にゆっくりかけましょう。左手にひしゃくを持ち替え、今度は右手を清めます。
再びひしゃくを右手に持ち替えたら、左手で受けた水を口にふくんですすぎます。このとき、ひしゃくに直接口をつけず、必ず手で受けた水で口をすすぐようにしましょう。
最後に、ひしゃくを立てて残りの水を持ち手部分にかけたら手水は完了です。

手水の作法では、水で手や口を流すことそのものがお清めになりますので、ごしごしこすったり、うがいしたりする必要はありません。
手水で清めたあとの手や口元はハンカチなどで拭いましょう。

4. 参拝する

神社の境内では、神様がいるところを本殿、参拝者がお参りするところを拝殿といいますが、神社によっては本殿や拝殿がないところもあります。
参拝者がお参りする場所には、必ず賽銭箱が置いてありますので、本殿や拝殿がわからなかったら賽銭箱を探しましょう。
複数の神様をお祀りしている神社の場合は、できれば主祭神への参拝を優先してください。

1. お賽銭箱の前に立ったら、賽銭箱にお賽銭をそっと入れます。お賽銭は神様へのお供えものですので、放り投げたりせず、丁寧に差し出すように入れましょう。
2. 鈴や銅鑼がある場合はお賽銭を入れたあとに鳴らし、姿勢を正します。
3. 腰を90度に折るようにして二拝したら、胸の高さで合掌し、右手の指先を少し下にずらして2回柏手を打ちます。
4. ずらした右手を戻して合掌し、お祈りします。
5. お祈りを終えたら、最後に一拝します。
以上が基本的な二拝二拍手一拝の作法ですが、神社によっては二拝四拍手一拝など、作法が異なる場合があります。より正しい方法で参拝したい場合は、事前に神社ごとの参拝方法を確かめておくとよいでしょう。

5. 御朱印をいただく

御朱印は神様に参拝した証ですので、参拝後にいただくのがマナーです。
社務所または授与所などで神職さんまたは巫女さんに御朱印帳を差し出すと、御朱印をいただくことができます。
なお、御朱印は義務ではありませんので、集印していない場合は、参拝後にそのまま帰宅してもかまいません。

6. 神社を出るときも一拝を忘れずに

神社を出るときは、入るとき同様、鳥居の前で一拝します。
入るときは鳥居をくぐる前に一拝しましたが、出るときは鳥居をくぐり、神様の方に向き直ってから一拝しましょう。

正しい参拝方法でお参りしよう

今回ご紹介したお参りの作法は、ほとんどの神社で通用する基本的なマナーです。
神社によっては特殊な参拝を行っているところもありますが、基本さえ押さえておけば、全国どこの神社にお参りに行っても礼を失する心配はありません。
ただ、マナーに気を取られると心がおろそかになってしまいますので、参拝中は神様を敬う気持ちや、感謝の心を忘れないようにしましょう。

神社の参拝方法に関するよくある質問

神社ではどのように参拝すればよいでしょうか?
神社では、「二拝二拍手一拝」で参拝するのが基本的なマナーです。
参拝前にもマナーはありますか?
鳥居の前で拝察をする。中央を避けて参道を歩くなど、参拝前にもマナーがございます。

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