終活やることリストで重要項目10個!終活の心構えについても解説
終活とは、人生を最期まで自分らしく生きるための準備です。これから終活を始めようと考えている方は、すべきことをリストアップしておくと効率よく進められるでしょう。
本記事では、終活のやることリストに入れるべき項目を紹介します。終活に取り組む際の心構えと併せて確認し、自身の終活にお役立てください。
目次
終活のやることリスト【家族の負担を減らすためにすべきこと】
終活では、残された家族に負担を掛けないためにすべきことがたくさんあります。
無用なトラブルを避けてきれいな最期を迎えるには、どのような準備が必要なのでしょうか。
エンディングノートを作る
エンディングノートとは、これまでの人生の振り返りや、家族に伝えたい思いや自身の情報などをひとまとめに記載するノートです。法的効力はありませんが、死後の希望や家族へのお願いなどを記載できます。
個人情報は銀行口座やクレジットカード、保険などが含まれます。携帯電話やパソコンにロックをかけている人は、そのパスワードなども明記しておくと安心です。必要な情報が一覧になっていることで、家族は遺品・遺産整理・葬儀・お墓の手配などの手間が軽減されます。
葬儀・お墓の準備
近年は、生前に予約できる葬儀プランがたくさんあります。遺影に使ってほしい写真や祭壇の花の種類まで細かく指定しておけば、理想通りの葬儀が可能です。
家族もあれこれと手配に追われず、故人との別れに集中できるでしょう。
またお墓の準備も自分で行っておけば、家族に負担を掛けません。めぼしい霊園のパンフレットなどをもらって、実際に足を運んでみるのがおすすめです。
友人リストの作成
亡くなったことを知らせてほしい友人・知人がいれば、リストを作成しておいてください。「大切な人に最期のときを見てもらえる」というメリットがあります。
家族の間でも深い交友関係は意外と知らないもの。葬儀の知らせを送る宛先を指定しておけば、家族が手紙や年賀状から連絡先を探す手間を省くことができます。
資産のリストアップ
資産目録があれば、遺産調査の負担が少なくなります。預貯金・有価証券・不動産はもちろん、美術品やコレクションなども全てリスト化し、エンディングノートに記載しましょう。
またネット証券やFX取引を行っている場合は、アカウント名やパスワードも必要です。
遺言書を作る
エンディングノートは自身の情報を伝える上で有益ですが、法的効力がありません。遺産相続で家族がもめないよう、法的効力のある遺言書を作っておくのがおすすめです。
ただし法律の定めるルールに則っていない遺言書では、作っても意味がありません。遺言書の作成に不安がある場合は、専門家に依頼することも検討しましょう。
断捨離
不用品を多く残したまま亡くなると、遺品整理が大変です。身の回りには必要な物だけを残し、不用品な物は処分しましょう。
「1年以上使っていない物は処分する」などとルールを決めると、要・不要の判断を付けやすくなります。
終活のやることリスト【残りの人生を楽しむためにすべきこと】
終活を行う目的は「自分のため」でもあります。残りの人生を不安なく有意義に過ごすためやることリストを作成して、これからの人生について考えていきましょう。
住み替えの情報収集
老後、現在の住まいをどうするか考えましょう。このまま住むのか住み替えるのか、なるべく早めの決断がおすすめです。
住み替えを検討している方は、介護付き高齢者住宅などに移るのも一つの手です。資料を取り寄せて比較・検討し、気になるところへは実際に足を運びましょう。
高齢者施設の多くは、入りたいと思ってすぐに入れるものではありません。元気なうちから情報収集し、終の棲家を見つけることが大切です。
老後資金の使い方を考える
65歳以上になると、収入源はほぼ年金のみとなるケースがほとんど。老後資金について試算を行い、今後のお金の使い方を考えましょう。
総務省が発表した「家計調査年報(令和2年)」によると、65歳以上の夫婦のみ世帯(無職世帯)の1カ月の平均消費支出は、224,390円となっています。
年金の支給予定額と毎月予測される支出を照らし、どのようなスタイルで暮らしていくべきか話し合ってみてください。
参考:総務省.「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)」
https://www.stat.go.jp/data/kakei/2020np/gaikyo/pdf/gk02.pdf(参照 2022-09-21)
「やってみたいこと」をリストアップする
行ってみたい場所、やってみたいことの一覧を作りましょう。
退職後は自分のために使える時間がたくさんあります。たった一度きりの人生に後悔を残さないよう「できることは全部やる」くらいの意気込みを持つのがおすすめです。
治療についての意思表示をしておく
将来病気を患った時「告知は必要か」「延命治療を望むか」などの意思表示を行っておきましょう。
例えばガンにかかった場合は、治療優先ではなく「緩和ケア」を希望する方法もあります。「もしもの時」に備えてきちんと考えておくと、理想の最期を迎えやすくなるはずです。
終活を始める際の心構え
終活では、「体力が必要なものを優先」「エンディングノートや遺言は定期的に見直す」ことが大切です。どのようなことなのか、具体的に見ていきましょう。
体力が必要なものを優先する
お墓や施設を見に行くことや住み替え先を探すことは、意外に体力を使います。フットワークよく動けるうちに、行動していきましょう。
また、断捨離や自宅の整理整頓もかなりの重労働となります。体力・気力のあるうちに手を付け、一つずつこなしていってください。
体を使う仕事は、後回しにすると難易度が上がる一方です。
エンディングノートや遺言は定期的に見直す
エンディングノートや遺言を書いても、後で状況や気分が変わることがあります。書きっぱなしにするのではなく、随時内容のアップデートが必要です。
特に、医療や介護についての希望が変わった場合、財産が増減した場合などは、必ず書き直しを行いましょう。古い内容を放置すると、いざという時に自分の希望がかなえられなくなってしまいます。
終活はやることリストを作って計画的に行おう
終活は「家族のため」「自分のため」に行います。どの項目も非常に重要なため、抜け漏れのないよう全てリスト化してみてください。
終活は、自分の最期と真摯に向き合う行為です。「何歳から」という決まりはなく、今すぐ始めてもかまいません。終活リストで本当にやりたいこと・すべきことを明確化し、今後の人生をより豊かで充実したものにしましょう。