意外と知らない?正しい墓石掃除の方法を知っておこう
墓石の掃除方法を考えたことはあるのか
お墓にお参りに行くことは現代の日本においても大切な文化であり、若い人でも1年に数回行くことだってあるでしょう。しかし、礼儀作法に関しては浸透していないことが多く、正しいお参りの仕方や正しい清掃方法といったものを知っている人は限られてきています。
大切なのは気持ちであるという言葉も耳にしますが、せっかくお参りするという気持ちや綺麗にしたいという気持ちがあるのであれば、正しい行い方をした方がいいと思いませんか。そのような気持ちが最初からない人にはいくら教えても無駄になってしまうことが多いので、教える側も寂しくなってしまうでしょう。
しかし、正しい方法を知っていることは間違いなく自分のためになるので、是非とも覚えておいてもらいたいです。また、墓石があまりにも汚れている状態で親戚を集めてしまうと、自身の人となりを疑われてしまう可能性もあるので、お墓を継ぐ立場にある人は正しい清掃方法を理解しておく必要があるのです。
ただし、きちんとやり方を理解していないと、誤って墓石を傷つけてしまい状況を悪化させてしまう可能性もあるので、適当に清掃すればよいというものではないのです。また、墓石は放っておくと劣化していくものなので、お墓によってはカビが大量発生してしまい、染みがとれなくなって、光沢感も薄れ、表面もザラザラしてしまうでしょう。場合によってはひび割れが発生してしまい、見られたものではなくなってしまうこともあるのです。
現代の日本においてお墓参りをすることが多いのは、お盆やお彼岸といった時期になるので、この時期に合わせてお墓掃除を行い、美しい状態を保つようにしましょう。
正しい清掃方法について
お墓の清掃方法は基本は水洗いとなります。タワシといったものを使い汚れを必死に落としている方もいますが、あれは墓石を傷つけている確率が非常に高いのではっきり言ってお勧めできません。タワシでこすることだけは、絶対にやめてください。特に金属タワシで磨いてしまうと傷だらけになってしまって、悪化してしまいます。コーティングもはがれてしまって、墓石の耐久年数が短くなる可能性があります。そうならないようにするためにも、基本は水洗いをします。
洗剤を使って清掃したくなる気持ちも分かりますが、洗剤でシミになってしまうことがあるので、おすすめできません。洗剤を使う場合は、目立たない場所に使ってみてシミができないのかを確かめてから使用しましょう。そのあとは綺麗なタオルやスポンジを使えば十分に美しくなります。
また、苔やカビができてしまっているのなら歯ブラシや軍手を使って洗うようにしましょう。苔やカビが多ければ多いほど、速く劣化していくので、歯ブラシで除去するか、軍手をはめた指でこそげ落としてください。強くこすると傷がつくので、歯ブラシと指がベストです。特に、軍手をした状態で指を濡らして清掃するとかなり綺麗になるのでおすすめとなっています。
また、どうしてもお墓掃除用の洗剤を使いたいという方は、すすぎが重要になるので、しっかりとすすぎを行うようにしましょう。水運びは墓の場所によっては非常に大変なので、お墓用洗剤を使うのか、水洗いで済ませるのかは個人で判断してください。ひどいカビや苔、そして水垢が無いのなら水洗いで問題ないでしょう。
清掃を行う上でのポイントは
墓石の清掃を行う上でのポイントは、できる限り汚さないようにすることです。1年に2回ぐらい行くのが一般的なので、汚さないと言われても理解ができないと感じる人もいるでしょうが、その1年に数回あるお参りにおいて、お墓を汚してしまっている可能性があります。その代表的な行動が、お供えです。お供えはご先祖様が好きだったものなどを備える大切な行いではあるのですが、それが食べ物だった場合、カラスが食べ散らかしてしまって墓石が汚されることがあります。特に、粘り気のあるものがこびりついてしまうと、その汚れがなかなか落ちず、掃除にかかる時間も長くなってしまいます。そうならないようにするためにも、お供えはお墓参りが終わった後は下げるようにしてください。
また、ひどい水垢が付いていたり苔やカビまで発生している場合は、自分たちでは清掃できなくなっていることが多いです。初期の水垢やカビなら簡単な掃除で落とすことができるのですが、長期にわたってできたものはなかなか落とせません。水垢の場合は、スクレーパーで削れば落とせなくはないですが、こそぎ落としていくやり方になるのでお勧めできません。非常に時間がかかり、失敗すると傷になってしまうので、お墓掃除代行サービスといったものを使うといいでしょう。水垢を落とすための洗剤もありますが、お墓によってはシミが増える要因になりかねないので、まずはテストを行いましょう。苔やカビも同じで、長期にわたってできてしまったものは高圧洗浄機といったものがないと除去できないことが多く、取り扱いが難しいので、こちらもお墓掃除代行サービスを検討することを考えてみてください。