回忌法要のポイントと行うタイミングについて
回忌法要とは?
回忌法要は仏教のしきたりで、命日から数えて四十九日目まで七日ごとに行う法要と、節目となる満1年目、満2年目などの祥月命日ごとに行うものです。節目となるのは奇数となっています。年回忌法要は数えで行うので、亡くなった翌年が一周忌、翌々年が三回忌、満6年目が七回忌となります。
地域によって何回まで行うか決まっているところもありますし、位が高い僧侶の場合は通常よりも多く行われる事もあります。今は宗教に関係なく、いろいろな葬儀スタイルが登場していますが、仏教以外でも身内が集まり、法事のような事を行います。仏教のスタイルに則って行う場合は、前もって親族に連絡を入れ都合のいい日を決めます。本来は祥月命日に行いますが、参列者の都合などで、他の日に法事を行う場合もあります。
回忌法要は僧侶に塔婆を依頼したり、家に呼び読経してもらったりしますので、お寺に連絡を入れて先方の都合なども聞いておけないといけません。僧侶に来てもらう時はお布施や食事、お車代などを用意しなければいけないので、毎回費用がかかります。仏教スタイルにこだわらない場合は、塔婆や読経は行わず、親族だけが集まり故人を偲ぶという考え方もあります。
形式にこだわらない場合でも、親族を招く時は食事を用意してもてなすことがあります。自宅でも行えますが、スペースがない時は葬儀場にあるスペースを借りて法要を行う事もできます。葬儀場で行う場合は、厨房があるところを選ぶと、温かい料理が食べられます。
正式な仏教スタイルに乗っ取り行う場合、一番重要となるのは一周忌です。その後も節目となる年に何度か行いますが、亡くなってから一年間は喪に服します。一周忌の法要で喪が明けるので特に重要とされています。
回忌法要を行うタイミング
回忌法要は亡くなった翌年の一周忌、その後も三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌と続いていきます。法要は節目の年に行いますが、数えで行うため実際に一年早く行う事になります。厳密に行う場合は祥月命日を選びますが、親族などを招いて法事を行う場合は、都合などもあるので、祥月命日に皆が集まれない場合は、日にちをずらして行います。
年回忌以外にも、追悼法要というのがあります。これは亡くなってから初めて迎えるお盆を新盆としますが、四十九日の方が先に来る場合は、翌年を新盆とします。百箇日法要は、亡くなってから百日目に遺族だけで静かに執り行います。遺族だけで行うものとしては、四十九日を迎えるまでの間、七日間ごとに法要を行い、二七日、三七日など七の倍数ごとに行う法要もあります。
亡くなった翌年の一周忌を除き、後は数えで行うので間違えないようにします。法要を行う場合は少し前に余裕をもって親族やお寺の都合を聞いておく事が大切です。しばらくの間節目となる年に行いますので、いつ行うか忘れないようわかりやすいところにメモしておくといいかもしれません。
ただ最近は昔とは違い、葬儀や法要に関する考え方も変わってきており、親族は招かず遺族だけでひっそりと行うケースも増えています。親族を招いて行う場合は、祥月命日に合わせるのが難しいため、祥月命日前後の週末を利用するのが一般的です。宗教により法事のやり方も変わりますが、回忌法要は仏教のやり方です。
回忌法要はいつまでするの?
回忌法要は節目となる年に何度か続けて行いますが、いつまで続けるのがふさわしいのでしょうか?これは地域による風習などもあって、地域ごとの違いもあります。節目となるのは、一周忌以外に、三回忌、七回忌、十三回忌と数年おきに続けられていきますが、一般的には三十三回忌で一区切りとし、その後は遺族だけで祥月命日にお線香をあげたり、お墓参りをしたりして済ませます。
本来は三十三回忌以降も、三十七回忌、五十回忌と二回行いますが、今は三十三回忌でも故人を知る人が少なくなってくる傾向があるため、もっと早くに切り上げる事もあります。五十回忌まで行うのは珍しくなっています。一般の場合は特にこうでなければいけないという決まりはないので、遺族の考え方で打ち切る事の方が多いかもしれません。位が高い僧侶になると、百回忌や二百回忌を行う事がありますが、一般には多くても三十三回忌までとなります。
最近はお墓を維持するのが難しくなっていて、永代供養を選ぶケースが増えています。永代供養の場合も、大体三十三回忌まで行い、後は合祀となるところが多いようです。永代供養はお墓を個別に移す事も可能ですし、墓石を持たず専用のスペースに遺骨を保管する事もできますので、お墓参りのような事はできます。ただし三十三回忌以降は遺族も年を取って来るので、お墓参りが難しい場合は、永代供養で寺に供養してもらうのが一般的となっています。
法要の事でわからない事があった場合は、葬儀屋やお寺に相談してみるといいかもしれません。アドバイスや詳しい日程などを調整できます。