家族葬と一般葬の違いは? 家族葬のお通夜のマナーや服装、流れを紹介

家族葬と一般葬の違いが分からず、どちらが適しているのか分からない方もいるのではないでしょうか。家族葬と一般葬では、主に特徴・参列人数・費用の3つの観点で違いがあります。

本記事では、家族葬と一般葬の違いや流れ、家族葬のお通夜のマナー、服装を解説します。

家族葬と一般葬の違い

家族葬と一般葬の違いは、主に風習や過ごし方、参列人数、費用の3つです。

風習や過ごし方の違い

家族葬と一般葬では、風習や過ごし方といった特徴が異なります。

一般葬は、地域性の面から準備や進行が標準化されている傾向があり、お通夜や葬儀が形式的に流れていくのが特徴です。人数や生前の故人の親交によっては、広めの会場で行われるケースもあり、より広い範囲の参列者に見守られながら故人を偲びます。

一方、家族葬は遺族や親戚などの近親者のみで葬儀を行います。遺族のペースを優先した、風習やしきたりに左右されない進行ができ、遺族の意向や故人の生前の希望を反映しやすいのがメリットです。

参列人数の違い

一般葬の参列者は50名以上となるケースが大半ですが、家族葬は30名以内であることが一般的です。

一般葬は、故人の友人や会社関係者、さらに近隣住民などが参列するため、家族葬よりも人数が増えます。

家族葬は、故人の家族と親戚のみでお通夜を取り計らうため、一般葬より人数が少なめです。

費用の違い

一般葬の平均費用は、160万円前後で、家族葬は110万円程度です。

一般葬は故人の友人や会社関係の人など、より広い範囲の方が参列します。その分、返礼品や会食代がかさんで費用が増える傾向です。

家族葬は参列者が限られているため、会食代や返礼品代が比較的抑えられます。

ただしどちらも参列者数や祭壇の大きさなどにより、費用が変動すると覚えておきましょう。

家族葬のお通夜の流れ

一般的な家族葬のお通夜の流れを以下にまとめました。
※18時開始を想定しています

16時30分~
17時00分
集合・準備 遺族・親戚が会場に到着
僧侶を出迎え
17時30分~ 受付 参列者の受付開始
※受付を設けない場合もあります
18時00分~
19時00分
お通夜 開式
読経・焼香
僧侶による読経と焼香が開始
喪主の挨拶
19時00分~
20時20分
通夜振る舞い 遺族と参列者で会食を取る
20時40分 解散 帰宅

お通夜の流れは、一般葬とほとんど同じです。なお上記は一例のため時間が前後する可能性があります。

家族葬のお通夜のマナーとは?

家族葬のマナーを、遺族側と参列者側に分けて解説します。

遺族側

遺族側のマナーは以下の通りです。

・身内の方に家族葬の理解を得る
・訃報の連絡で家族葬で行う旨を伝える

まずは身内の方に家族葬への理解を得るようにしましょう。予算や規模によっては、身内の方であっても葬儀に参加するのが難しい状況も考えられます。「身内なのになぜ呼ばれないの?」と疑問に思われる恐れもあるため、家族葬を行う目的を説明して了承を得てから準備を進めましょう。

また家族葬の参列者以外に送る訃報の書面上には、家族葬の旨を明確に伝えましょう。香典や供花を辞退するなら、認識違いを防ぐために併せて明記する必要があります。

参列者側

参列者のマナーは以下の通りです。

・参列の依頼を受けている場合は参列する
・香典が必要か確認する

参列の依頼を喪主から受けている場合は、参列するのがマナーです。また香典が必要かどうかも確認しておきましょう。訃報を受けたときの書面に、香典や供花の辞退の旨が書かれている場合は、持っていくのを控えます。辞退の記載がない場合は、一般葬と同じく香典を袱紗に包んで持っていくのがマナーです。

【男女・子ども別】家族葬のお通夜の服装

家族葬のお通夜の服装を、男性、女性、子どもの3パターンに分けて解説します。

男性

男性は、光沢感のない黒のスーツを着用します。ワイシャツは白で、ネクタイと靴下、ベルト、靴はスーツを同じく黒でそろえましょう。鞄は基本的に持たずに、アクセサリーは結婚指輪以外は取るのが一般的です。

女性

女性も黒スーツを着用し、ストッキングと靴も黒でそろえましょう。形はワンピーススタイルが無難です。アクセサリーはパールのネックレス程度であれば付けても構いません。ストッキングは肌が透ける程度の、厚さ30デニール以下のものが目安です。

スカート丈は膝が隠れる長さで、鞄は黒無地の光沢がないものを選びましょう。

子ども

子どもの服装は、年齢によって異なります。

・未就学児:黒やグレーなどの暗い色でまとめる
・園児・小学生:制服があれば制服を着用、なければ白シャツに黒ボトムス
・中学生・高校生:制服を着用
・大学生:喪服・リクルートスーツ

基本的に制服があれば制服を着用し、ない場合は白シャツに黒や紺などのボトムスを合わせましょう。

【まとめ】

家族葬と一般葬の違いを理解して、自分たちに合う通夜形式を選ぼう

家族葬と一般葬の違いは、風習や過ごし方、参列者数、費用の3つです。故人と関わりのある方と共に故人を偲ぶなら一般葬が適していますが、より落ち着いた雰囲気で故人を送り出したい場合は家族葬が適しています。

また家族葬を行うときは後々の関係を良好に保つためにも、身内の方の理解を得てから準備を進めるのが望ましいです。

今回紹介した内容を参考にしながら、どちらが適しているかを決めていきましょう。

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