樹木葬で後悔する理由とは?後悔しないために押さえておきたい注意点を紹介
樹木葬は、自然回帰を希望する方や、お墓の承継者がいない方から注目されている人気のお墓の一つです。ただし、メリットにばかり目を向けて樹木葬を選んでしまうと「こんなはずじゃなかったのに」と悔やむ原因ともなり得ます。
後悔しないためには樹木葬について正しく理解し、慎重に検討するのがおすすめです。
本記事では、樹木葬で後悔するケースや、後悔しないために知っておきたい注意点について解説します。
目次
樹木葬で後悔する主なケース
樹木葬で後悔する原因は人それぞれですが、ここでは参考までに4つの事例を紹介します。
1. 参拝に手間がかかる
自然回帰をコンセプトにしていることから、樹木葬の霊園は、自然の豊かな場所に開設されているケースが多いです。
自然が多い場所は、都心や駅などから離れている場合がほとんどのため、いざ参拝しようと思った際、自宅から樹木葬の霊園まで行くのに手間と時間がかかってしまう場合があります。
アクセスが不便な場所にあると足も遠のきやすく、中には「もう少し交通の便が良い場所にすればよかった」と後悔する方も居るようです。特に里山型と呼ばれるタイプは、自然をできる限り残したまま弔うという性質上、都心から大きく離れた場所にあるケースが考えられるので注意が必要です。
2. コストがかさんでしまった
樹木葬は墓石を建てない分、一般墓よりも比較的コストが安いといわれています。
しかし、別途オプションとして石や木製のプレートを造ったり、プレートに故人の名前やメッセージなどを彫ったりすると、追加で費用がかかる場合があります。
また霊園によっては樹木の種類をお好みで選べるところもありますが、選んだ樹木によっては価格が割高になるケースもあるようです。このような追加費用がかさむと、いつの間にかトータル費用がかさんでしまい、予算オーバーとなって後悔する可能性があります。
3. イメージと違った
樹木葬と聞いて思い描くイメージは人それぞれです。また樹木葬の形態やデザインも、施設によって大きな違いがあります。例えば里山型の樹木葬を理想のイメージとしていた場合、きれいに整備された公園型や庭園型の樹木葬には大きなギャップを感じるかもしれません。
樹木層の場合、葬儀を終えた後の移動は難しくなるため、イメージと現実のギャップが大きいまま話を進めてしまうと後悔する原因となります。
4. 親族から批判された
樹木葬は墓石を建立する従来のお墓とは大きく異なる形式のものなので、違和感や反発を覚える方も少なくありません。家族の遺骨を埋葬する際に、自己判断で樹木葬にした結果、親族から批判を受けたというケースもあるようです。
樹木葬で後悔しないために押さえておきたい注意点
樹木葬で後悔しないために、あらかじめ押さえておきたい注意点を4つ紹介します。
1. アクセス方法をチェックしておく
樹木葬には、庭園型・公園型・里山型の3種類があります。このうち、庭園型や公園型は都心にも見受けられますが、里山型は地方が主流で、アクセスが良くない恐れがあります。
参拝のしやすさを重視するのなら、現地までのアクセス方法をチェックし、交通に不便はないかどうか確認しておきましょう。
2. 最初に予算を決めておく
樹木葬でのコストがかさむのを防ぎたいのなら、あらかじめ大まかな予算を決めておくことが大切です。予算の上限を決めておけば、オプションの有無を判断する目安にもなります。
希望するオプションが複数ある場合は、優先順位を付けておくと、満足度の高い樹木葬になるでしょう。
3. 事前に見学をしておく
樹木葬の候補を絞り込んだら、事前に現地を見学しておきましょう。面積はどのくらいか、どのような外観か、樹木の種類はいくつあるのか、整備や管理は行き届いているかなどのポイントをチェックしておけば、樹木葬を行った後のことを具体的にイメージしやすくなります。
インターネットやパンフレットなどに掲載されている画像だけでは、現地の雰囲気や規模感などを把握しにくいので、下見に行くことが大切です。
4. 樹木葬について親族と話し合っておく
樹木葬を検討する際は、親族間でよく話し合いを行っておく必要があります。親族の中には、樹木葬についてよく知らず、不安から反対しているケースも少なくないので、まずはきちんと説明し、理解してもらうところから始めましょう。
樹木葬で後悔しないために、事前の調査や話し合いは入念に行おう
樹木葬は最近人気のお墓ですが、よく下調べをしないまま契約すると「イメージと違った」「予算オーバーしてしまった」などの理由で後悔する可能性があります。あらかじめアクセス方法や外観、管理方法をチェックしておく、予算を決めておくなど、きちんと下準備を整えてから樹木葬を検討しましょう。
また、親族間のトラブルを防ぐためには、事前に丁寧な説明をしておくことが大切です。