神奈川県で葬儀をする際の斎場選びと注意点
葬儀については早いうちからしっかりと検討を
死人に口なし、という言葉がある通り、人が亡くなるとその人とはその瞬間から永遠に会話をすることができません。そのため、故人が考えていたことや思っていたことというのは永遠に知ることができなくなってしまいます。生前に聞いておきたかったことがあるという人はとても多いものです。しかし亡くなってからは聞くことができず、自分の記憶の中に残っている故人の思い出や言動から予想して故人の思いを汲み取ることしかできなくなってしまうのです。
特に葬儀についてというのは生前のうちにきちんと話をすることがないケースが多いです。どうしても、死について話をするというのはネガティブなイメージが多いですし、早く亡くなって欲しいと思っていると思われてしまったり、遺産を期待していると思われてしまったりすることがありますし、そのようなことを考えていると思われたくないと思って話せないという人もいます。また、言霊信仰の一種で、亡くなってからのことを考えると死期が近づいてしまうのではないかという不安を感じる人も多いです。
そのようなことから、生前のうちにどのようにお葬式をしたいのか、費用はどうやって工面するのか、誰に弔問して欲しいのか、お墓や仏壇はどうするのか、といったことを確認するということがしにくいのが現状です。エンディングノートや遺言状がしっかりと残っていれば故人の意思を尊重したお葬式をすることができますが、そういったものが一切残っていないと、全て遺族が故人の希望するであろうことを考えて行わなければならなくなってしまいます。故人の希望通りのお葬式が行えなければ、故人にとっては現世で心残りができてしまう可能性もありますし、最後の別れの時ですから可能な限り気持ちよく送り出せるようにしたいものです。
葬儀の相談
近年では葬儀の形式もその後の供養の形も様々なものになっています。核家族化が進んでいますし、一人っ子も増えているので残された家族にとって葬儀の負担というのはとても大きくなっています。また、年金問題や雇用環境の悪化といった問題からしっかりと遺産を残せずに亡くなるという人も多いです。そういったことを理由に少しでも残された家族の負担を軽減しようと、費用が大幅にリーズナブルに行える斎場であったり、近親者のみの小さな葬儀をするようにしたりとその形式については様々なものから選択できるようになっています。
特に費用の問題については、昔から不透明な内容が多く、言われたらそれが相場だと思い支払うのが当然の流れでした。なかなか喪主になるという経験もないですし、お葬式の費用について人と話をするという経験もありません。また、亡くなってから火葬まではあまり時間を置くことができないために、言われてしまえば言い値でそれに従うしかなかったのです。また、人が亡くなり送り出すものであるからお金がかかって当然のことであると考えている人も多くいました。
しかし、近年ではしっかりと費用を明確に打ち出していたり、コストカットをしっかりと行って費用を抑えたりという工夫をしているところも増えています。また、お葬式の進め方についても故人の意思を最大限に活かせるように様々な希望を取り入れられるような取り組みをしている斎場も多いです。そこで、可能であれば、生前のうちからどのような送り出し方をして欲しいのかということをしっかりと話し合い、それにあった斎場を選んでおくことが理想的です。
神奈川県での斎場選び
神奈川県内には地域ごとに複数の斎場がありますし、火葬場もあります。そこで、希望するような葬儀が執り行える斎場を探したいときにはインターネットで調べておくと希望するような内容で行える会場を探すことができます。生前のうちからそういったところに足を運び、亡くなった際のお葬式プランや見積もりを出してもらって置くということもできるので、亡くなってから慌てる必要がありませんし、故人の意思を最大限尊重した葬儀をすることが可能になるのです。
また、神奈川県も広いので、たくさんの地域に斎場があります。その中でも、やはり可能であれば自宅に近いところを会場にすることが望ましいです。多くの場合、自宅の近くに友人が住んでいる人が多いでしょう。そうすると、お葬式に参列するために皆が移動しやすいのは自宅付近ですし、故人にとっても馴染みのあった場所で最後の時を迎えられるのが理想的であると考えられるので、自宅周辺の斎場を探すことが多いのです。
しかし、実際人が亡くなる際には病院で亡くなるというケースがほとんどです。病院が自宅から離れていたり神奈川県外であったりすると、自宅周辺の斎場まで運ぶのに輸送量がかかってくるというケースがあります。一般的に相場としてはタクシーの運賃の倍額はかかると言われているので、同じ神奈川県内でも端から端までの移動となればかなりの高額な費用が発生してしまうのです。
そこで、もしもの時に備えて、事前に斎場についてはいくつかの業者を選んでおき、色々な場合に対応できるようにしておくことが理想的です。複数の業者に問い合わせをすることは比較検討の参考にもなりますから、ぜひ前もって取り組んでみましょう。