家族葬とは?おすすめできる人や費用、注意点を解説

葬儀には一般葬や一日葬、家族葬などさまざまな種類があります。近年、その中でも家族葬を採用する人が増えていますが、皆さんは家族葬とはどのような人が参列する葬儀なのかご存知でしょうか。

この記事では家族葬について、おすすめできる人や費用、注意点などについて解説します。

家族葬とは一般的に少人数が参列する葬儀

家族葬とは、一般的に少人数が参加する葬儀のことです。家族葬は、名称に家族という文字が含まれるものの、参列者の範囲に定義はありません。そのため、家族に限らず、故人と親しかった人も参列する場合もあります。参列者が少人数のため、故人に対して一人ひとりが想いを伝えやすい葬儀といえます。

家族葬がおすすめできる人

家族葬は一般的に参列者が少ないため、親族や近しい人だけで故人を見送りたい人におすすめです。また、葬儀の参列者が少ない場合も、家族葬であれば心の込もった温かみのある雰囲気になりやすいです。

家族葬は故人の遺族が希望するケース以外にも、生前に故人が希望しているケースもあります。故人が家族葬を希望しているのであれば、家族葬が適しているといえるでしょう。

家族葬の費用は?

家族葬は、参列者が少なく規模が小さくなる傾向にあるため、一般葬と比較すると費用を抑えられるのが一般的です。しかし、霊柩車をはじめとした車両の費用や会場費用、精進落としなどで費用が変動するため、場合によっては一般葬よりも費用がかかってしまう可能性もあります。

そのため、事前に葬儀会社に見積りを依頼して、内訳や条件を確認しておくことが大切です。

家族葬の5つの注意点

家族葬は次の5つの点に注意して行います。

・参列者の範囲
・訃報を伝える相手
・喪主の挨拶
・香典や供花の対応
・葬儀後の弔問

特に参列者の範囲は、曖昧にするとその後のトラブルにつながる可能性があるため、しっかりと決めておきましょう。

1. 参列者の範囲は、故人の葬儀場の規模や故人の意思などで決める

家族葬の参列者の範囲に決まりはありません。一般的には、故人の両親や子どもの家族、兄弟などの近しい親族が参列する傾向にあります。また、故人の希望で生前親しかった友人や知人が参列することもあるようです。

もしも故人の希望に遠縁の親族や近所の人などが含まれていない場合は、事前にその人たちに家族葬であることを伝えておきましょう。事前に家族葬であることを伝えなかった場合、参列に関するトラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。

なお、参列者の範囲については、次の3つの観点から検討しましょう。

・葬儀会場の規模から決める
・故人の意思を反映する
・その後の関係性から決める

2. 訃報は参列者に伝える

訃報はまず、家族葬に参列してほしい親族に絞って伝えましょう。多くの人に訃報を伝えてしまうと、家族葬であっても参列するか迷ってしまう人が出てくるかもしれません。そのため、訃報の連絡は故人と関係性の深い親族だけにして、それ以外の人には後日、改めて家族葬を行ったことを伝えます。

また、家族葬を行う際に故人が会社に勤めていた場合、トラブル防止のためにも、職場には家族葬である旨を忘れずに伝えておきましょう。

3. 喪主の挨拶は参列者との関係性によって行う

家族葬の場合、喪主の挨拶が省略されることがあります。しかし、すべての家族葬で喪主の挨拶が省略されるわけではないので、葬儀の規模や状況に応じて検討しましょう。例えば参列者が故人の親や子ども、兄弟のみなど、少人数かつ近しい親族の場合は不要と考えられます。一方で、遠方の親族が参加している、故人の親しかった友人が参加しているなどのケースでは、参列の感謝を伝えるのが一般的です。

4. 香典や供花などの扱いは統一しておく

参列をお願いしなかった人から、香典や供花、供物だけでも渡したいと申し出られるケースがあります。この際の対応は、遺族で取り決めて統一しておきましょう。辞退するのであれば、丁重にお気持ちだけ受け取りますという意向を伝えます。

なお、意向が伝わりきらず香典や供花などが送られてきた場合は、ありがたく受け取って、後日礼状と合わせてお返しを送りましょう。

5. 葬儀後の弔問への対応

家族葬に参列できなかった人が、葬儀後に弔問に訪れる可能性があります。その際、部屋の片付けや香典返しの準備などが発生するかもしれません。また、参列をお願いしなかった理由を尋ねられることも予想されるため、遺族同士で事前に相談しておくとよいでしょう。

【まとめ】

家族葬は故人と近しい人が想いを伝えられる葬儀

家族葬は家族だけに限らず、故人と近しい人も参列できる葬儀です。参列者の人数が比較的少人数のため、一人ひとりが故人に想いを寄せやすい葬儀といえます。また、費用が一般葬よりも抑えられる傾向にあるため、近年家族葬を選ぶ方が増えてきています。しかし、霊柩車や会場の費用などによっては費用が高くなる可能性もあるので注意が必要です。

他にも家族葬を行う際は、参列者や訃報を伝える範囲などに注意が必要です。家族葬の費用や注意点を把握して、故人との大切な時間を穏やかに過ごしましょう。

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