樹木葬の費用相場はどのくらい?内訳や安くするポイントなどを解説
樹木葬は一般的なお墓と比べると、費用を節約できるイメージがありますが、具体的にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
樹木葬の費用は埋葬方法によって異なる他、オプションの有無や施設によっても変わってきます。予算内に納めたい場合は、パターン別におおよその相場を把握しておきましょう。
本記事では樹木葬にかかる費用の相場や、費用を抑えるためのポイントについて解説します。
目次
樹木葬の費用の内訳
樹木葬の費用の内訳は、以下の4つに区分されます。
霊園使用料
霊園使用料は霊園を使用するための費用のことです。具体的な費用の相場は、施設や樹木葬の種類によって異なります。霊園使用料は契約時に支払い、以降は後述する管理費が発生します。
埋葬料
埋葬料は、ご遺骨を埋葬する際にかかる費用のことです。施設によっては霊園使用料に含まれていることもあります。樹木葬は1人だけ納骨する個人墓が多く、2人以上埋葬する場合は、都度埋葬料が発生する場合があります。
彫刻料
彫刻料は別途用意したプレートなどに、故人の名前やメッセージを刻印する場合にかかる費用で、別名、銘板料ともいいます。墓石のない樹木葬では、プレートおよび彫刻料はオプション扱いとなるため、付けるかどうかは任意です。
管理費
管理費は霊園の維持管理に必要な費用です。一般的に霊園使用料や永代供養料の支払いは一度だけですが、管理費は毎年発生するランニングコストとなります。
樹木葬にかかる費用の相場
次に、樹木葬にかかる費用の相場を、内訳ごとにまとめました。
霊園使用料の相場
霊園使用料の相場は、樹木葬の種類によって異なります。以下では樹木葬の種類別に霊園使用料の相場を説明します。
合祀型
合祀型とは、ご遺骨を他のご遺骨と一緒に合わせて祀る方法です。一人当たりの埋葬にかかるスペースが少なく、墓標となる樹木を個別に購入する必要がないことなどから、後述する2つのタイプと比べると安価となる傾向にあります。
具体的な費用相場は5万~30万円程度です。希望すればプレートに個人名を彫刻することも可能な場合があります。
集合型
集合型とは、墓標となる樹木(シンボルツリー)は共有である一方、ご遺骨は他のご遺骨と分けて納骨する方法です。納骨された場所が区分されているため、前述した合祀型に比べると故人と向き合いやすいところが特徴です。
個別にシンボルツリーを購入する必要はありませんが、合祀型よりもスペースが必要になるため、費用相場は15万~60万円程度に上ります。
個別型
個別型とは、個人や家族単位でシンボルツリーと区画を用意する方法です。従来の墓石に近いスタイルになるため、故人と一対一で向き合ってお墓参りしたいという方におすすめの方法です。
なおシンボルツリーと区画は個別に費用を支払う必要があるため、合祀型や集合型よりも相場は高くなります。おおよその費用相場は20万~80万円程度です。
埋葬料の相場
埋葬料は、前述の霊園使用料に含まれる場合がほとんどです。ただし、納骨する人数が増えた場合、追加で費用を請求されることもあります。費用は施設によって異なるため、霊園の管理者へ問い合わせが必要です。
彫刻料の相場
彫刻料の相場はプレートの素材や大きさなどによって異なります。手頃なプレートであれば1万円程度で設置できる一方で、素材やデザインにこだわった場合、20万円前後かかることもあるようです。
管理費の相場
霊園の管理費は施設によって設定が異なりますが、おおむね年間1万円程度が相場です。管理費は樹木葬の管理を霊園にお願いしている間、毎年発生します。
樹木葬にかかる費用を安くするポイント
樹木葬にかかる費用を安くするポイントは、主に以下の3つです。
1. 合祀型や集合型を選ぶ
合祀型や集合型は個別に墓標となるシンボルツリーを用意しなくて済むため、個別型よりも費用が抑えられる傾向にあります。特に合祀型は区画も小さくて済むため、コスト重視の方向けといえるでしょう。
2. 埋葬する人数を絞る
樹木葬は、基本的に個人墓としての利用が前提です。そのため、家族全員で入ろうとするとスペースが足りなくなる恐れがあります。家族全員分の区画を用意しなければならず、永代供養の一般墓を購入するよりもコストが割高になる懸念があります。
樹木葬を検討する際は、最終的な納骨の人数も考慮することが大切です。
3. オプションを利用しない
彫刻料はオプションとなるため、費用を抑えたいのならネームプレートを使用しないという選択肢もあります。また、ネームプレートは価格帯の幅が大きいため、なるべくリーズナブルなものを選ぶのも一つの手です。
樹木葬を検討する際は大まかな費用相場を知っておこう
樹木葬の費用相場は、埋葬方法やオプションの有無によって大きく異なります。費用を抑える方法の一つが、合祀型や集合型を選ぶことです。またオプションを付けないことも、コストカットにつながります。
樹木葬に求めることは人によって異なります。ご自分やご家族のニーズを考慮しつつ、どのような樹木葬にすべきか検討しましょう。