樹木葬で生前予約は可能? 選び方や手順・注意点について解説

樹木葬は、一般的なお墓と埋葬や管理のルールが異なることがあるため「生前予約はできる?」「何を基準に選べばいい?」など、悩みや不安を抱えている方は多いでしょう。

霊園によるものの、樹木葬は生前予約できます。評判の霊園はあっという間に予約が埋まってしまう傾向にあるため、立地や費用などをチェックし、早めに検討を行うことが大切です。

本記事では、樹木葬を検討している方向けに、生前予約が可能かどうかを詳しく説明するとともに、お墓を選ぶときの基準や手順、注意点についても解説します。

樹木葬は生前予約OK

結論から言うと、樹木葬は生前予約することが可能です。生前予約を行うことで、自身で希望するお墓を選べる他、残された家族の負担を軽減したり、相続税対策になったりと、さまざまなメリットがあります。

人気の霊園はすぐに予約が埋まってしまうこともあるため、希望する霊園を見つけたら早めに生前予約を検討した方が良いでしょう。

ただし、全ての霊園が生前予約に対応しているわけではないため、あらかじめ約に対応しているかを確認しておく必要があります。

樹木葬を生前予約する際の選び方のポイント

樹木葬を生前予約する場合、選び方の基準となるポイントを3つご紹介します。

1. 立地

樹木葬は、立地する場所によって大きく里山型と都市型の2つに区分されます。

里山型は人里離れた山林に自生している樹木、あるいは新しく植えた樹木の周辺に納骨する方法です。その性質上、都心や街から離れた場所にあるケースがほとんどなので、自宅から遠方になってしまうことがままあります。アクセスが悪いとお墓参りに行くのがおっくうになってしまい、足が遠のく原因になる恐れがあるので、なるべく立地やアクセスの良い霊園を選ぶことをおすすめします。

都市型の樹木葬なら駅チカの霊園も多いですが、里山型に比べると人工的なイメージが強いので、自然回帰を重視する方が予約を検討する際は、見学するなどして実際の雰囲気を確認することが大切です。

2. 費用

樹木葬の費用は、埋葬方法や区画、プランなどによって異なります。

複数の人を埋葬する合祀墓の場合は一般的なお墓より安くなるケースが多いですが、世帯ごとに埋葬する個別墓の場合は高額になるケースもあります。

また霊園によっては毎年維持管理費が発生するところもあるので、あらかじめ予算を決めてから候補やプランを絞った方が良いでしょう。

3. 管理体制

樹木葬の場合、美しい環境を維持するには小まめな清掃や木のお手入れ、メンテナンスなどが必要不可欠です。

樹木葬の霊園は、寺院や自治体、民間事業者などが運営していますが、管理体制は運営母体によって異なるので、きちんと管理が行き届いているかどうか、現地を訪れて確かめることが大切です。

樹木葬を生前予約する手順

樹木葬を生前予約する際の基本的な流れを、3つのステップに分けて説明します。

1. 樹木葬のタイプや予算、立地などから候補を絞る

前述した選び方のポイントを基準に、霊園の候補を絞り込みます。予算や立地などを基に霊園をチェックすれば、条件に合ったところを見つけやすくなるでしょう。

霊園の情報はインターネットなどで調べられますが、詳細を知りたい場合は資料を取り寄せたり、フォームから問い合わせたりするのがおすすめです。

2. 現地を見学する

霊園の候補を絞り込んだら、実際に見学しに行きましょう。

現地では、管理が行き届いているか、樹木がよく育つ水はけの良い場所か、イメージ通りの景観か、などを確かめます。

また現地までのアクセス方法も、きちんとチェックしておきましょう。インターネット上で地図を確認しただけでは「思ったより坂が多い」「車が入りにくい」といった細かい情報までチェックできないため、実際に現地まで足を運んでアクセスのしやすさを確認することが大切です。

3. 契約締結・支払い

見学を経て霊園を決定したら、生前予約の契約を締結します。契約する際は住民票などの書類が必要になることもあるため、あらかじめ霊園に問い合わせて準備するべき物を確認しておきましょう。

また費用はほとんどの霊園で前払い制となります。契約を締結すると同時に代金を支払うことになるので、費用の内訳をよくチェックした上で、納得してから契約・支払いを行いましょう。

樹木葬を生前予約する際の注意点

樹木葬を生前予約するに当たって気を付けたいポイントを3つご紹介します。

契約書は分かりやすい場所に保管する

樹木葬の生前予約を行うと、霊園の名前や場所、契約したプランなどの情報が記載された契約書が発行されます。

契約書を見れば、どこにどのように埋葬すれば良いのか一目で分かるようになっているので、ご自分の死後、すぐに家族に見つけてもらえるよう、分かりやすい場所に書類を保管しておきましょう。

自身の死後の希望をエンディングノートにまとめている場合は、契約書の保管場所についても記載しておくと安心です。

身内と十分話し合っておく

樹木葬は一般的なお墓とは埋葬方式やルールが異なるため、抵抗を感じる方も少なくありません。自身だけで樹木葬の生前予約を決めてしまうと、残された家族の意向とかみ合わず、トラブルの原因になってしまうことも考えられます。

トラブルを防ぐためにも、樹木葬の生前予約を検討する際は身内の方としっかり話し合いを行うことが大切です。

信頼できる運営母体かどうか確かめる

樹木葬の生前予約を済ませていても、実際に埋葬するまでに運営母体が破産・倒産してしまった場合、契約不履行となってしまいます。

前述の通り、樹木葬の運営母体は自治体から民間までさまざまで、経営基盤や運営体制も母体ごとに異なります。いざ埋葬する段階で契約不履行にならないよう、母体が信頼できる組織・団体であるかどうか、しっかり下調べしておくようにしましょう。

【まとめ】

樹木葬で生前予約は可能! 人気の霊園は早めに予約しておこう

樹木葬の多くは生前予約に対応しています。生前予約を行うと、希望の霊園をご自分で選べる他、残された家族に負担をかけずに済むなど、多くのメリットがあります。

特に人気の霊園はすぐに予約が埋まってしまう可能性があるので、希望の霊園に空きがあるのなら、生前予約で早めに確保することを検討してみてはいかがでしょうか。

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